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【弟子屈の和琴温泉】日帰り入浴と非日常的な開放感が楽しめる屈斜路湖の秘湯・野湯
2014/10/5
和琴温泉
和琴温泉は釧路市の北方面に位置する弟子屈町の温泉地。阿寒摩周国立公園にある屈斜路湖の南西部に位置する和琴半島の湖畔沿いに温泉が湧出し、いくつかある温泉の総称です。和琴半島には、和琴半島湖畔キャンプ場と和琴野営場の2つのキャンプ場があり、人気のキャンプ地です。駐車場の周りには売店・トイレ・温泉旅館 湖心荘が建ちます。残念ながら、コンビニはありません。

和琴半島を散策できる約2.5kmの和琴半島自然探勝路が整備され、1時間ほどで周遊することが可能です。ここに生息するミンミンゼミは屈斜路湖が生息の北限で、1951年に国の天然記念物に指定されました。探勝路沿いに和琴温泉露天風呂・和琴共同浴場・屈斜路神社・オヤコツ地獄があります。昔はオヤコツ地獄と呼ばれる源泉の吹き出し口で、入浴できましたが、現在は残念ながら立入禁止です。また、秘湯の名にふさわしい奥の湯と呼ばれる温泉もあります。興味深いですね。



周辺には美幌峠展望台・津別峠展望台・コタン温泉・三香温泉・池の湯があり、年中野湯が楽しめる他、春は桜、夏は新緑・カヌー、秋は紅葉が楽しめ、冬は白鳥を観察できます。
和琴温泉の雰囲気を動画で確認できます。
▼和琴温泉の様子
屈斜路湖
屈斜路湖は阿寒湖の北東部に位置する弟子屈町にある日本最大のカルデラ湖。約4万年前の大噴火により、現在の形になりました。それ以前は円形の今よりももっと大きな湖だったそうです。インドネシアのトバ湖に次いで、世界でも2番目に大きいカルデラ湖でもあります。阿寒摩周国立公園内に位置し、湖の周囲長は57km。最大水深は117m。湖には日本最大の淡水湖島の中島が浮いていますが、上陸は禁止されています。屈斜路湖の周囲には、藻琴山・和琴半島・美幌峠展望台・津別峠展望台・藻琴山展望駐車公園・ハイランド小清水725・和琴温泉・三香温泉・コタン温泉・池ノ湯温泉・砂湯・仁伏温泉・和琴湖畔キャンプ場・和琴キャンプ場・砂湯キャンプ場・ハイランド小清水キャンプ場などがあります。記事はこちら

和琴半島
和琴半島は屈斜路湖の南部にある屈斜路湖に突き出た唯一の半島。阿寒摩周国立公園内に位置し、敷地内には和琴フィールドハウス・和琴湖畔キャンプ場・和琴キャンプ場・自然探勝路・和琴温泉・土産物屋・食堂・貸しボート屋・湖心荘・トイレ・駐車場が建ちます。夏には新緑・カヌー・釣り、秋には紅葉、冬には雪景が楽しめ、屈斜路湖の観光拠点とも言えるでしょう。また、ここに生息するミンミンゼミは屈斜路湖が生息の北限で、1951年に国の天然記念物に指定されました。入場無料。駐車場も無料です。記事はこちら

美幌峠展望台
美幌峠は屈斜路湖の北西側にある標高493mの峠。美幌町と弟子屈町に跨がる美幌国道(国道243号)の頂上で、屈斜路湖を一望できるビュースポットとして人気です。映画「君の名は」の舞台にもなりました。阿寒摩周国立公園内に位置し、敷地内には、美幌峠展望台・道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」・美空ひばり氏が歌った美幌峠の歌碑・公衆トイレ・駐車場があります。道の駅にはレストラン・売店・トイレがあるので、休憩することも可能。珍しい熊笹ソフトは特に人気があります。入場無料。駐車場も無料です。記事はこちら

津別峠展望台
津別峠は屈斜路湖の西側にある標高745mの峠。津別町と弟子屈町に跨る北海道道588号の頂上で、近くにはこの一帯で一番高い場所にある標高951mの津別峠展望台があり、屈斜路湖を一望できるビュースポットとして人気です。阿寒摩周国立公園内に位置し、敷地内には展望台と駐車場があります。たまに、移動式空想料理店「山輔」が営業しているようです。雲海が見られることでも知られて、最近は人気も高まり雲海ツアーも実施されています。入場無料。駐車場も無料です。津別峠の北海道道588号は道が狭く、急カーブの連続なので、運転には気をつけてください。記事はこちら

三香温泉
三香温泉は釧路市の北方に位置する弟子屈町の温泉地。弟子屈の中心からは約20km近く離れ、阿寒摩周国立公園の屈斜路湖畔に一軒宿の民宿「三香温泉」が建ちます。残念ながら、コンビニはありません。周辺には和琴半島・和琴温泉・コタン温泉・池の湯があり、年中野湯が楽しめる他、春は桜、夏は新緑・カヌー、秋は紅葉が楽しめ、冬は白鳥を観察できます。記事はこちら

日帰り温泉リスト
日帰り入浴できるのは、和琴露天風呂・公衆浴場・奥の湯・湖心荘です。
和琴露天風呂
和琴露天風呂は和琴半島の付け根にある野湯。地元の方々が管理しています。和琴温泉と言えばこの温泉を指す場合が多いです。一番有名な温泉ですね。日帰り入浴料は無料。湖の岸辺に混浴露天風呂が1つあります。三日月形をした岩風呂になっていて、10人くらいが入浴できそうな大きさで、100%天然源泉掛流の温泉を使用しています。

早朝に伺うとお爺さんが入浴していました。お話を伺ったところ、全国放送でも放映された背中なので、どんどん撮影しなさいとのこと。お年は89歳。毎朝入浴されていて、これが健康の秘訣だそうです。そして、コップを取り出し、温泉を飲み始めました。お通じに良いとかで、これも毎朝欠かさないそう。おじさんのリラックスタイムを邪魔するのも悪いので、今回は退散しました。おじいさん、お元気で!

別な日に和琴露天風呂に訪れて入浴しました。岩風呂の水深は40cmほど。藻が成長して、滑りやすいので、足元に注意が必要です。湯船の底は砂利と砂で、温泉が吹き出しています。水温は適温。あと、歩くとツボを刺激してなかなか痛いです。また見学者も多いので、裸だとちょっと気恥ずかしいかもしれません。近くに更衣室があるので、そこで着替えることも可能。水着やタオル巻きで入浴しても大丈夫です。








お湯は単純泉で、無色、透明、無味、無臭。温泉成分の総計は0.726g/kgです。メタケイ酸が243.7mg/kgで、200mg/kgを越えると美人の湯と言われるので、美肌に効果がありそうです。また、保健所の許可を得ていないので、飲泉はできません。ただ、地元の方は温泉湧出量の多い上流で飲泉できると言われているので、自己責任って感じですね。また、湖の水が汚れるので、シャンプーや石鹸の使用は禁止されています。

和琴露天風呂の雰囲気を動画で確認できます。
▼和琴露天風呂の様子
泉質 | 単純泉(中性低張性高温泉) |
---|---|
源泉の泉温 | 52.5℃ |
ph | 6.6 |
適応症 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進 |
禁忌症 | 急性疾患(とくに熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性の疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患 |
飲用による適応症 | 飲泉不可 |
設備 | 混浴露天風呂(1) |
日帰り入浴料金 | 無料 |
営業時間 | 24時間 |
休日 | - |
駐車場 | 230台有 |
電話番号 | - |
ホームページ | ホームページはこちら |
マップコード | 731 577 232*51 |
公衆浴場
公衆浴場は和琴露天風呂から少し離れた場所にある共同浴場。散策路に沿って歩くと湖沿岸に無人の掘建小屋が立っているので発見しやすいです。こちらも地元の方々が管理しています。掘建小屋には脱衣所と浴場があり、昔のプールのような雰囲気。水着やタオル巻きで入浴しても大丈夫です。湖の水が汚れるので、シャンプーや石鹸の使用は禁止されています。入浴前には掛け湯をして、汗や汚れを流しましょう。入浴料は無料です。
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浴場には混浴内湯が1つ。木造の浴室は窓があり、太陽の光が差し込みます。窓越しに屈斜路湖も望めますよ。コンクリートの床には砂が落ちているので、清潔感はあまり感じられないかもしれません。お湯は無色、透明、無味、無臭。温泉分析書がないので、詳しいことはわかりませんが、和琴露天風呂とそれほど変わらないお湯なんだと思います。

コンクリート製の内湯は約8人くらいが入浴できそうな大きさで、湯船の底には泥が堆積し、底から温泉が湧出しています。100%天然源泉掛流の温泉です。泥に埋もれないよう底にはすのこが設置してあり、すのこに座って入浴します。そのため、実際入浴できるのは2人くらいです。結構熱いお湯で撹拌棒も備え付けられているので、これでお湯をかき混ぜて、お湯を適温にするのでしょうね。ただし、撹拌しても私は熱すぎて5分も入浴できませんでした。ここはかなり熱いです。




公衆浴場の雰囲気を動画で確認できます。
▼公衆浴場の様子
泉質 | - |
---|---|
源泉の泉温 | - |
ph | - |
適応症 | - |
禁忌症 | - |
飲用による適応症 | - |
設備 | 混浴内湯(1) |
日帰り入浴料金 | 無料 |
営業時間 | 不定 |
休日 | 無し |
駐車場 | 230台有 |
電話番号 | - |
ホームページ | ホームページはこちら |
マップコード | 731 578 450*40 |
奥の湯
奥の湯は、屈斜路湖湖岸にある天然の野湯。桂月の湯とも言われています。公衆浴場から200mほど散策路に沿って歩き、そこから獣道のような道を進むとたどり着きます。日帰り入浴料は無料。こちらも水着やタオル巻きで入浴しても大丈夫です。湖の水が汚れるので、シャンプーや石鹸の使用は禁止されています。あと、夏場はアブもうるさいので気をつけて!

屈斜路湖の中に天然の混浴岩風呂が1つ。木の根元に岩を組み上げて作られた湯船は、2~3人が入浴できそうな大きさです。ちょっとした崖から2mくらい降りなければなりません。岩の間から温泉が湧出し、湯船に流れ込んできます。私が訪れた時は水深5cmほどで、残念ながら入浴できませんでした。湖水が多いと加水掛流の温泉が楽しめますね。すべて自然にゆだねられるので、快適に入浴できるかどうかも運次第。ただ、本物の天然温泉に入浴できるのですから、貴重な経験になることでしょう。





奥の湯の雰囲気を動画で確認できます。
▼奥の湯の様子
泉質 | - |
---|---|
源泉の泉温 | - |
ph | - |
適応症 | - |
禁忌症 | - |
飲用による適応症 | - |
設備 | 混浴露天風呂(1) |
日帰り入浴料金 | 無料 |
営業時間 | 不定 |
休日 | 無し |
駐車場 | 230台有 |
電話番号 | - |
ホームページ | ホームページはこちら |
温泉旅館 湖心荘
温泉旅館 湖心荘は、和琴半島の駐車場のそばに建つ日帰り温泉施設。周りを森に囲まれています。日帰り入浴料は400円。和琴半島湖畔キャンプ場を運営し、バンガローで宿泊が可能です。こちらの建物では宿泊できない模様。冬季(10月中旬~4月中旬)は休業します。浴場には内湯が1つ。タイル張りの浴場はこじんまりとしています。タイル張りの内湯は4人くらいが入浴できそうな大きさで、天然源泉掛流の温泉を使用しています。お湯は単純泉で、無色、透明、無味、無臭。シャンプーとボディソープは備え付けられています。洗い場にはシャワーはついていません。
泉質 | 単純泉(弱アルカリ性低張性高温泉) |
---|---|
源泉の泉温 | 47.5℃ |
ph | 8.0 |
適応症 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進 |
禁忌症 | 急性疾患(とくに熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性の疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患 |
飲用による適応症 | - |
設備 | 内湯(1) |
日帰り入浴料金 | 大人:400円。小人:250円。 |
営業時間 | 08:00~20:00 |
休日 | 不定休※冬季休業 |
駐車場 | 10台有 |
電話番号 | 015-484-2331 |
ホームページ | ホームページはこちら |
宿泊施設
和琴温泉周辺の宿泊施設は以下を参考にしてください。どのような宿泊施設なのか、口コミや写真などで詳しい情報を知ることができます。
温泉旅館 湖心荘(Onsen Ryokan Koshin-so) | Booking |
じゃらん |
楽天 |
|
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丸木舟(Marukibune) | Booking |
じゃらん |
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三香温泉(Sanko Onsen) | Booking |
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屈斜路原野ユースゲストハウス(Kussharo-Genya Youth Guesthouse) | ||||
アトレーユ(Atreyu) | ||||
屈斜路プリンスホテル(Kussharo Prince Hotel) | ||||
ぽらりす(Polaris) | ||||
レイクサイドリゾートペンションチャトラン(Lakeside Resort Pension CHATRAN) | Booking |
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