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【上士幌のタウシュベツ川橋梁】意外に簡単に行ける幻のコンクリートアーチ橋

2019/9/9

タウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁は帯広市の北部方面に位置する上士幌町にある旧日本国有鉄道士幌線のコンクリート製アーチ橋。北海道遺産に認定された旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の一つです。長さ130m、幅3m、高さ10mの11連アーチが特徴として知られます。冬には湖が凍結し、橋が姿を現し始め、春~夏にかけて、水没。秋には完全に水没することもあるそうです。その年により状況は変わりますが、9月~10月の初秋に水没した橋が湖面に映り、1年で一番の見頃を迎えます。タウシュベツ川橋梁を眺める方法は2つ。対岸にあるタウシュベツ展望台から眺めるか、タウシュベツ川橋梁の近くから眺めるかのどちらかです。入場無料。駐車場も無料です。

▼タウシュベツ川橋梁(出典:Wikipedia
上士幌の糠平湖

▼タウシュベツ川橋梁の様子

タウシュベツとはアイヌ語で樺の木が多い川を意味します。橋がかかる入江に2本の川が流れ込んでいるので、どちらかがタウシュベツ川なのでしょう。人造湖である糠平湖の北部に架かり、糠平湖の水位の増減により橋が水没するので、幻の橋とも呼ばれています。さらに、タウシュベツ川橋梁に到る糠平三股林道のゲートが閉鎖されていて、一般人が近づくのは難しいので、一層そう感じるのかもしれません。NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターや糠平ユースホステルでは、タウシュベツ川橋梁ツアー(糠平ユースホステルは宿泊者専用)を実施。人気のアクティビティになっており、参加者も多いです。また、このタウシュベツ川橋梁はアニメ「劇場版ガールズアンドパンツァー」の試合会場のモチーフになったと言われています。そのため、聖地巡礼に訪れる人々も少なくありません。そうそう、糠平湖の近くには幌加温泉や糠平温泉があり、源泉掛け流しの温泉が楽しめる温泉地としても知られています。

▼タウシュベツ川橋梁
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼冬のタウシュベツ川橋梁
上士幌の糠平湖

糠平湖

糠平湖は、帯広市の北方面にある上士幌町の朱鞠内湖に次いで北海道で2番目に大きい人造湖。大雪山国立公園の東大雪エリアに位置し、1956年に糠平ダムが完成して湖が誕生しました。湖の周囲長は約34km。最大水深は約75m。糠平とはアイヌ語で「人の形をした岩」という意味です。1955年に糠平ダムが完成し、その岩は湖に水没。現在も糠平湖の湖底にあるそうです。湖の北西側の湖畔には糠平温泉街が広がります。温泉街に東大雪自然館があるので、そこで情報収集することも可能。幌加温泉も近くにありますよ。糠平湖と言えば古い橋梁で知られています。旧鉄道の線路として使われていたタウシュベツ川橋梁など13基近い橋が残り、風景と調和した様子が美しいことから観光名所としても有名です。温泉街近くには上士幌町鉄道資料館も建っています。記事はこちら

▼峠の上から見た糠平湖
上士幌 糠平湖

幌加温泉

幌加温泉は帯広市の北方面に位置する上士幌町の温泉地。幌加温泉の看板を目印に、糠平国道(国道273号)を曲がって、約1.5km走った道路の終点に、一軒宿の鹿の谷温泉旅館が建ちます。このあたりは大雪山国立公園 東大雪地区の標高約700mのホロカ山の麓で周辺には人家は無く、秘湯として知られています。携帯も圏外です。ニペソツ山への登山口はありますが、レストラン・カフェ・お土産屋さん・コンビニといった独立したお店はありません。糠平湖が近く、有名なタウシュベツ川橋梁をはじめとする旧国鉄士幌線廃線跡コンクリートアーチ橋梁群があり、糠平温泉・糠平ダム・森のトロッコ・エコレール・三国峠・ナイタイ高原牧場も比較的近いです。記事はこちら

▼幌加温泉
上士幌 幌加温泉 鹿の谷温泉旅館

糠平温泉

糠平温泉は帯広市の北部に位置する上士幌町の温泉街。糠平湖の南端にあり、糠平国道沿いに温泉街を形成し、大雪山国立公園 東大雪地区の観光拠点になっています。9軒の温泉宿泊施設があり、宿泊施設以外にレストラン・商店・土産屋さん・足湯・手湯・ぬかびら源泉郷スキー場・東大雪自然館・上士幌鉄道資料館・ひがし大雪自然ガイドセンター・国設ぬかびらキャンプ場がありますが、コンビニは無いです。 近くには有名なタウシュベツ川橋梁をはじめとする旧国鉄士幌線廃線跡コンクリートアーチ橋梁群があり、糠平ダム・森のトロッコ・エコレール・三国峠・ナイタイ高原牧場もあります。記事はこちら

▼湯元館
上士幌の糠平温泉 湯元館

大雪山国立公園

大雪山国立公園は北海道の中心部に位置する日本最大の国立公園。面積は226,764haです。1934年に国立公園に指定されました。阿寒摩周国立公園と共に北海道最古の国立公園です。大雪山という名前の山は無く、北海道の最高峰の旭岳・黒岳・愛別岳・トムラウシ山と言った標高2000m級の山々がある一帯の総称で、これらは北海道の屋根と言われています。活火山・大規模な柱状節理・樹海・永久凍土など北海道の中でもなかなかお目にかかれない大自然の宝庫です。250種の高山植物が見られる他、ヒグマ・シマフクロウ・オショロコマ・ギンザンマシコなどの生き物も棲息しています。そうそう、正しい表記は「だいせつざん」ですが、地元の人は「たいせつざん」と呼ぶことが多いです。記事はこちら

▼旭岳
東川の旭岳の紅葉

タウシュベツ川橋梁への一人旅

タウシュベツ川橋梁に近づくには、ツアーに参加するか、徒歩で向かうか、十勝西部森林管理署東大雪支署で林道のゲートの鍵を借りて車やバイクで向かうか、選択肢が3つあります。一般人がツアーに参加する場合は、糠平温泉にあるぬかびら源泉郷文化ホールでひがし大雪自然ガイドセンターが主催する有料ツアーに参加することが多いです。長靴の貸与や車での送迎もある上、引率するガイドから有益な情報を入手できるので、人気があります。徒歩の場合は、林道のゲート近くに車やオートバイを停車して、そこからタウシュベツ川橋梁までは約1時間くらいかかります。ただし、ここは熊の生息地なので、熊鈴や熊スプレーなどそれ相応の装備が必要です。個人で訪れる場合に一番手軽なのが、十勝西部森林管理署東大雪支署で通行許可証と鍵を借りること。そうすることで、タウシュベツ川橋梁のすぐ近くまで車やオートバイで向かうことができます。

▼タウシュベツ川橋梁
上士幌の糠平湖

そろそろ崩れ落ちるかもしれないと言われているタウシュベツ川橋梁を見に行こうと、私は9月上旬に上士別市街にある十勝西部森林管理署東大雪支署を訪れました。8時30分から営業を開始するので、その時間に向かうと私を含め4人の方が鍵を借りに来ていました。十勝西部森林管理署東大雪支署の中で、注意事項や安全の徹底について5~10分ほどレクチャーを受け、書類に必要事項を記入します。それが終わると、通行許可証と鍵を借りることができます。質疑応答もしてもらえるので、疑問に思うことは聞きましょう。私達のあとにも、3~4人が鍵を借りにきていたので、人気があることがわかります。鍵は15本くらいしかないので、早めに訪れるのがいいでしょう。また、平日のみ営業しているので、土日に訪問する場合は平日に伺わなければなりません。糠平三股林道(タウシュベツ橋梁方面)の通行を希望される方へ

▼十勝西部森林管理署東大雪支署
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼通行許可証と鍵
上士幌のタウシュベツ川橋梁

糠平三股林道の入口ゲートは国道273号線に架かる丸山橋の近くにあります。このあたりは釣りに来ている人たちの車も駐車しているので、目印になるかもしれません。ゲートの南京錠を解錠し、車で通過してから鍵をかけます。通行許可証を持っている人以外は通行できませんが、ゲートの前までやってくる人が結構いるので、興味を持っている人が多いことがわかります。ここから駐車場までは約3.5km。車幅1台分の砂利道が続くので、運転に気をつけてください。

▼入口ゲート
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼南京錠
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼ゲートが開く
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼糠平三股林道
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼糠平三股林道沿いの駐車場
上士幌のタウシュベツ川橋梁

駐車場では長靴に履き替え、熊鈴を携帯しました。長靴がないと、見学できる場所は制限されます。色々な角度からタウシュベツ川橋梁を見たいなら、川や湿地を渡らなければならないので、持参するのがベストです。駐車場から糠平湖岸までは約200m。湖岸に通ずる道はドロドロで木や石が散乱しているので、足元注意です。

▼駐車場からタウシュベツ川橋梁に向かう道
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼道はドロドロで木石が散乱している
上士幌のタウシュベツ川橋梁

3分ほどで湖岸に到着。この日は湖面から高さ約5mの小高い丘から糠平湖や東大雪の山々を眺望できました。天気が良く、湖面も凪いでいたので、ベストな条件で、景色を楽しめているかもしれません。タウシュベツ川橋梁を目的にしていなくても、十分景色が美しい場所ですよ。

▼糠平湖岸
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼東大雪の山々が見える
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼糠平湖
上士幌のタウシュベツ川橋梁

駐車場へ続く道のすぐ近くでタウシュベツ川橋梁が目に入りました。これがあの有名な橋梁。感慨もひとしおです。とこどころに観光客が見え、その数ざっと30人ほど。これほどの数が熊の巣にいるので、とりあえず安心しました。会話や物音も聞こえ、熊への注意になるので、大丈夫でしょう。ただ、食事は匂いで熊を誘引するので、やめた方がよさそうです。

▼タウシュベツ川橋梁
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼タウシュベツ川橋梁と糠平湖
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼とても穏やか
上士幌のタウシュベツ川橋梁

私が訪れた日はタウシュベツ川橋梁がそこそこ水没していたので、時計回りに見学することにしました。むき出しの鉄筋と崩れ落ちているコンクリートの表面が歴史を感じさせます。このコンクリートは水没と風化を繰り返し、80年近い年月を経ているので、かなり脆くなっているのでしょう。立ち入り制限の紐が周りに立てられ、近づくのが危険なのも納得です。もちろん、橋の上に乗ることも禁止。橋の幅は3mほどしかなく、両手を広げた長さより少し広いくらいです。この上に線路が設置してあったのも不思議ですね。昔の運転士は怖くなったんでしょうかね。

▼橋台の積石
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼鉄筋がむき出し
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼橋の上に線路が通っていた
上士幌のタウシュベツ川橋梁

ベタ凪の湖面は素晴らしいくらい鏡面になっていて、11個の円が出来上がっています。これは面白いですね。

▼湖面が鏡になっている
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼入江
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼ここはローマかな?
上士幌のタウシュベツ川橋梁

丘の斜面に沿って、踏み固められた道が何本か出来ています。その道に沿って歩くと、湿地の上を通らなければなりません。ここで、普通の靴の人は前進を諦めていました。また、2本の川が湖に流れ込んでいるので、川越えも行わなくてなりません。居合わせた人に話しを聞くと、川に見えるピンクのテープは、川が浅い場所を示すそうで、そのあたりを選んで進むと良いそう。ただ、結構長靴ギリギリだったので、水深は20~25cmくらいはありそうでした。たまたま、同じ時間にレクチャーを受けたライダーの方は、長靴を履いていませんでしたが、器用に流木を橋に用いて、川を渡っていました。スゴい運動能力です。

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▼細い道
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼時計回りに進む
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼湖岸の湿地帯
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼湿地の上の踏み跡に沿って進む
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼小道
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼見学者も多い
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼川にピンク色のテープがある
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼川を横断する
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼水深は25cmほど
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼横からタウシュベツ川橋梁を見る
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼湖岸
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼狭い川
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼ピンクのテープがあるところは水深が比較的浅い
上士幌のタウシュベツ川橋梁

湿地を抜けると橋の反対側に向かうことができます。こちらからの眺めもいいです。東大雪の山々とタウシュベツ川橋梁を見るにはこちら側が適している印象。それにしても雄大な景色が広がっています。

▼タウシュベツ川橋梁と東大雪の山々
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼踏み跡に沿って進む
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼雄大な景色
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼湖岸の傾斜がキツイ
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼空も湖面に映る
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼タウシュベツ川橋梁と盛土
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼糠平湖の南側を望む
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼かつては盛土の上に線路があった
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼橋の幅は3mくらい
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼橋脚の高さは10mほど
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼コンクリートの表面は朽ちている
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼橋梁の表面
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼盛土の上
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼天気が良い
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼いつ崩れ落ちてもおかしくないそう
上士幌のタウシュベツ川橋梁

私は時計回りに見学して、だいたい2時間くらいかかりました。丘の斜面が歩きにくく、滑ることもしばしば。歩く距離はそれほどでもないんですが、汗も結構かいたので、下着の着替えを持参すると良いでしょう。帰りに糠平温泉に寄って入浴し、その後、十勝西部森林管理署東大雪支署に通行許可証と鍵を返却しました。タウシュベツ川橋梁に訪問するのはそれほど大変じゃないんですが、限られた人しか訪れることができないスペシャル感や非日常感があって、とても満足できた一人旅でした。

▼橋はそれほど大きくなはい
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼橋梁
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼湖面にもアーチが映る
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼崩れそうな箇所
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼円が3つ並ぶ
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼首の皮一枚残ったコンクリート
上士幌のタウシュベツ川橋梁
▼造られて約80年。いつまでもつか
上士幌のタウシュベツ川橋梁
入場料 無料
駐車場 無料駐車場10台有
営業時間 -
休日
電話番号 01564-7-7272
ホームページ ホームページはこちら
マップコード 679 578 756*15

糠平湖のアクティビティリスト

ひがし大雪自然ガイドセンターで見学ツアーなどのアクティビティを開催しています。どのようなアクティビティなのか、口コミや写真などで詳しい情報を知るために、以下を参考にしてください。

タウシュベツ川橋梁ツアー

▼タウシュベツ川橋梁の様子

ひがし大雪自然ガイドセンター(Higashi-taisetsu Nature Guide Center)
ASOVIEW
じゃらん
そとあそび

スノーシューでのタウシュベツ川橋梁ツアー

▼スノーシューの様子

ひがし大雪自然ガイドセンター(Higashi-taisetsu Nature Guide Center)
じゃらん
そとあそび

氷上ワカサギ釣りツアー

▼ワカサギ釣りの様子

ひがし大雪自然ガイドセンター(Higashi-taisetsu Nature Guide Center)
ASOVIEW
じゃらん
そとあそび

宿泊施設

糠平湖周辺の宿泊施設は以下を参考にしてください。どのような宿泊施設なのか、口コミや写真などで詳しい情報を知ることができます。

元祖 湯元館(Ganso Yumotokan)
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じゃらん
楽天
糠平温泉ホテル(Nukabira Onsen Hotel)
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糠平館観光ホテル(Nukabirakan Kanko Hotel)
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中村屋(Nakamuraya)
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じゃらん
楽天
山湖荘(Sankoso)
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東大雪ぬかびら ユースホステル(Higashitaisetsu Nukabira Youth Hostel)
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ペンション 森のふくろう(Onsen Pension Mori-no-Fukuro)
プライマルステージ(Primalstage)
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大雪山国立公園

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