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【蘭越のニセコ湯本温泉】日帰りで泥湯が楽しめるニセコ最古の温泉地
2015/5/11
ニセコ湯本温泉
ニセコ湯本温泉は札幌市の西南部に位置する蘭越町の温泉地。チセヌプリの麓にある標高約560mの地点に、3軒の温泉施設・チセヌプリスキー場・ニセコ大湯沼・小湯沼・大湯沼自然展示館・湯本温泉野営場があり、夏には大湯沼で足湯も楽しめ、冬にはスキーが楽しめます。ただ山深い場所なので、レストラン・カフェ・お土産屋さん・コンビニといった独立したお店はありません。

1885年に渡島氏が大湯沼の間歇泉を発見。これが温泉のデパートとも言われるニセコ地区で記録に残る最初の温泉だったそうです。その後、湯治小屋を建てたのがニセコ湯本温泉の始まり。明治・大正期に昆布七湯と呼ばれた温泉地のうちの一つで、最も歴史があります。間歇泉はその後、消失してしまいましたが、灰色の硫黄泉が今も豊富に湧出しています。ニセコ湯本温泉は泥パックできる温泉としても有名で、私の知る限り、北海道の中では登別温泉とニセコ湯本温泉の2箇所だけ。全国でも数少ない温泉です。入浴する際は、金属が腐食するので、持ち込まないようにしてくださいね。

1958年には厳しい審査を突破し、ニセコ湯本温泉を含むニセコ温泉郷が国民保険温泉地として環境大臣から指定されました。北海道に15箇所ある国民保険温泉地の一つです。ニセコ周辺にはニセコ五色温泉・ニセコ湯本温泉・ニセコ東山温泉・ニセコ昆布温泉・ニセコ湯の里温泉・ニセコ薬師温泉・ニセコ新見温泉・ニセコ駅前温泉・昆布川温泉・ニセコワイス温泉・花園温泉・ひらふ温泉・倶知安温泉といった温泉地がたくさんあります。泉質も様々で、温泉の宝石箱といった感じ。温泉愛好家にはたまらない場所と言えるでしょう。ニセコ湯巡りパスも発行していて、3~4つの温泉施設で入浴することができます。

ニセコ周辺にはさかもと公園・神仙沼・ニセコ大湯沼・三島さんちの芝桜といった自然が素晴らしい観光地があります。ニセコはスキーやスノーボード以外にも年中楽しめる場所で、春は桜、夏は登山・ゴンドラ・ラフティング・熱気球、秋は紅葉、冬はスキー・スノーボード・スノーシューが楽しめます。あと、直通バスはありませんが、札幌からいこいの湯宿 いろはまで北海道中央バスの高速ニセコ号が運行しているので、比較的早く移動できます。月美の宿 紅葉音では宿泊客に向けて、ニセコ駅まで無料送迎バスを運行中。要予約です。
神仙沼湿原と神仙沼
標高770mにある神仙沼湿原と神仙沼は札幌の西に位置する共和町にあります。神仙沼駐車場から木道が整備され、20分ほどで神仙沼と神仙沼湿原に辿り着ける他、途中から長沼に向かう道も整備されています。神仙沼と神仙沼湿原には、大谷地駐車場からも辿り着くことが可能で、30分ほどかかりました。大谷地駐車場では絶滅危惧種のフサスギナが自生する様子を見ることができます。大谷地駐車場には施設は何もありませんが、神仙沼駐車場にはレストハウスがあり、食事や休憩ができます。また、トイレもあります。記事はこちら

ニセコ大湯沼
大湯沼は札幌の西側に位置する蘭越町のニセコ湯本温泉にある温泉の泥沼。おゆぬまと呼び、湯元温泉の源泉です。池の周囲は約200mで、湯量が毎分1000リットルもあるのだとか。昔は間歇泉でしたが、明治末年に英国系のハウル社という鉱山会社が硫黄を汲み上げすぎて、間歇泉じゃなくなってしまいました。池に沿って遊歩道が設置してあり、温泉がグツグツと湧き出す様子を眺めることができます。だいたい10分もあれば見て回れるでしょう。記事はこちら

三島さんちの芝桜
三島さんちの芝桜は札幌の西部に位置する倶知安(ニセコ)にあるプライベートガーデン。2000年代初めに農家を引退後、その土地を利用して芝桜を植えたそうです。その面積が今では4000m2にもなるとか。確かに実際訪れると、その広さにとても個人の力とは思えない驚きを感じます。見頃は5月下旬~6月中旬。入場料は無料です。駐車場とトイレも設置されています。個人のご厚意で開放されているので、マナーを守って見学させて頂きましょう。記事はこちら

日帰り温泉リスト
日帰り入浴できるのは月美の宿 紅葉音と蘭越町交流センター 雪秩父です。日帰り入浴できずに宿泊できるのは、湯ごもりの宿アダージョです。この他に、天然の泥湯で有名な小湯沼という野湯もありますが、熊や道に迷ったりしないように気をつけてください。
小湯沼の雰囲気を動画で確認できます。
▼小湯沼の様子
月美の宿 紅葉音
月美の宿 紅葉音は高台の上に建つ小規模高級温泉旅館。2006年に開業し、2011年にリニューアルしました。美肌に有効と言われる泥湯で有名です。日帰り入浴料は800円。宿泊も可能で、1日12組限定の宿。料理が美味しいと評判です。宿泊者には貸切風呂も用意されています。こちらは予約が必要です。


浴場には露天風呂が1つと内湯が1つ。こじんまりとした浴室は全て木張りで、本州の温泉宿のような雰囲気。桶や腰掛けも木製でした。木の温もりが暖かさを感じさせます。内湯は6人くらいが入浴できそう大きさで、水温が温め。長風呂によさそうです。




露天風呂は階段を降りていく仕組み。8人くらいが入浴できそうな大きさで、水温が熱めです。露天風呂は屋根や壁で目隠しされていますが、チセヌプリスキー場を眺めることができます。




内湯も露天風呂も風呂の底には泥がたまっています。触わると童心に返ったような楽しさ。身体に塗っても楽しめます。美容にも良いんですから言うことありません。ちなみに、自然条件によっては、泥はできないようです。特に冬は泥が少なくないとか。

お湯は単純硫黄温泉で、泥色、混濁、酸味、硫黄臭。残念ながら、飲泉はできません。浴場にはシャンプーとボディソープは備え付けられています。脱衣所にはトイレ、無料のドライヤー、冷水機が設置してあります。



私が入浴した紅葉音の雰囲気を動画で確認できます。
▼紅葉音の様子
泉質 | 単純硫黄温泉(弱酸性低張高温泉) |
---|---|
源泉の泉温 | 56.5℃ |
ph | 4.72 |
適応症 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進、慢性皮膚病、きりきず、糖尿病、高血圧、動脈硬化症 |
禁忌症 | 急性疾患(とくに熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性の疾患、高度の貧血、皮膚・粘膜の過敏な人、特に光線過敏症の人、その他一般に病勢進行中の疾患 |
飲用による適応症 | 糖尿病、痛風、便秘 |
飲用による禁忌症 | 下痢の時 |
設備 | 露天風呂(1)、内湯(1)。男女別の入浴。貸切風呂あり。 |
日帰り入浴料金 | 大人:800円。小人:300円。 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
休日 | 不定休 |
駐車場 | 20台有 |
電話番号 | 0136-59-2881 |
ホームページ | ホームページはこちら |
宿泊予約 | Booking.comはこちら、![]() |
マップコード | 398 402 847*40 |
蘭越町交流センター 雪秩父
蘭越町交流センター 雪秩父は大湯沼とチセヌプリスキー場の間に建つ老舗日帰り温泉施設。1967年に開業しました。硫黄臭がぷんぷんに香る源泉かけ流しの温泉が楽しめることで有名です。2015年9月にリニューアルし、設備は一新されましたが、宿泊はできなくなりました。建物内には食堂やお土産屋さんもあります。お土産屋さんでは、温泉たまごも販売中。日帰り入浴料は500円。浴室内と脱衣所は残念ながら撮影禁止です。

男性浴場には露天風呂が2つと内湯が2つで、女性浴場には露天風呂が5つと内湯が2つ。女性浴場の方が、露天風呂が充実しています。浴室はそれほど大きくはなく、こじんまりした感じですが、窓が大きいので明るい雰囲気です。そして、大きくないお陰で、硫黄の臭いが充満しています。小さい内湯は6人くらい入れそうな大きさで、お湯が熱い!大きい内湯は15人くらいが入浴できそうな大きさで、お湯は温め。どちらの浴槽でも混じりっけなしの100%天然源泉掛け流しの温泉が使われています。

空が開けた露天風呂の浴場には2つの露天風呂が配置され、周りは目隠しの壁に囲まれています。景色はあんまり見えないかも。楕円形の大きい露天風呂は10人くらいが入浴できそうな大きさです。お湯は温め。屋根がついているので、日よけになります。小さい露天風呂は檜風呂になっていて、4人くらいが入浴できそうな大きさです。こちらは屋根無しです。ちなみに、女性用の露天風呂には泥風呂も設置されていて、泥遊びができるようです。男性用のお風呂には泥が全然ないので、泥風呂感はあまりなかったですね。

温泉は単純硫黄泉で、灰色、微濁、弱金気味、硫黄臭。残念ながら、飲泉はできません。温泉成分の総計は0.557g/kgです。昔は単純泉もあったようですが、私が訪れた時はありませんでした。浴場にはシャンプーとボディソープは備え付けられています。また、脱衣所には無料のドライヤーとトイレが設置されています。
雪秩父の雰囲気を動画で確認できます。
▼雪秩父の様子
泉質 | 単純硫黄泉(弱酸性低張性高温泉) |
---|---|
源泉の泉温 | 56.8℃ |
ph | 3.9 |
適応症 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進、慢性皮膚病、きりきず、糖尿病、高血圧、動脈硬化症 |
禁忌症 | 急性疾患(とくに熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性の疾患、高度の貧血、皮膚・粘膜の過敏な人、特に光線過敏症の人、その他一般に病勢進行中の疾患 |
飲用による適応症 | 糖尿病、痛風、便秘 |
飲用による禁忌症 | 下痢の時 |
設備 | 露天風呂(2 or 5)、内湯(2)。男女別の入浴。 |
日帰り入浴料金 | 大人:500円。小人:300円。 |
営業時間 | 10:00~21:00 |
休日 | 火曜日 |
駐車場 | 50台有 |
電話番号 | 0136-58-2328 |
ホームページ | ホームページはこちら |
マップコード | 398 432 036*56 |
宿泊施設リスト
ニセコ湯本温泉附近の宿泊施設は以下を参考にしてください。どのような宿泊施設なのか、口コミや写真などで詳しい情報を知ることができます。
月美の宿 紅葉音(Tsukimi-no-Yado Akahane) | ||||
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湯ごもりの宿アダージョ(Yugomori-no-Yado Adajo) | HP |
Booking |
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幽泉閣(Yusenkaku) | Booking |
楽天 |
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ペンション&コテージ風みどり(Pension and Cottage Kazemidori) | Booking |
|||
ペンションティンカーベル(Pension Tinkerbell) | HP |
Booking |
楽天 |
ニセコについてのページはこちら
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