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【足寄のオンネトー】温泉や湯の滝も楽しめる湖
2014/8/26
オンネトー
オンネトーは足寄町にある雌阿寒岳の噴火で堰き止められた堰止め湖。阿寒摩周国立公園内にあり、アイヌ語で年老いた沼か大きな沼を意味します。湖の周囲長は約2.5kmで、最大水深は約10mとそれほど大きな湖ではありません。オンネトーはオコタンペ湖・東雲湖と共に北海道三大秘湖の一つです。水の色が季節や場所、風向、天候によりコバルトブルーやエメラルドグリーンに見えるので「五色沼」とも呼ばれ、北海道内で最も水の色が美しいと言われています。特に天気が悪いと美しく見えるようです。五色に変わる水はPh6と酸性が強く、魚類は生息できませんが、ウチダザリガニやエゾサンショウウオは生息しています。過酷な環境にも順応できる生物はいるようです。


足寄にあるオンネトーですが、足寄の中心地からは約50km、阿寒湖温泉街とは約20km離れていて、残念ながら、近くにコンビニはありません。でも、オンネトー茶屋では食事が可能です。周辺には雌阿寒岳・阿寒富士・オンネトー展望デッキ・オンネトー湯の滝・オンネトー野営場・オンネトー展望台・雌阿寒温泉・鏡沼・青沼・赤沼・ラワンブキ観賞ほ場があり、登山道や遊歩道も整備されています。オンネトーでは、春に桜、夏に新緑、秋には紅葉が楽しめ、特に紅葉は北海道のベストスポットの一つとして有名です。


遊歩道はオンネトー西コース・東湖岸コース・湯の滝コース・雌阿寒温泉コースの4つあり、オンネトー西コースはオンネトー展望デッキからオンネトー展望台を通ってオンネトー野営場まで約2.2kmで約40分ほどかかります。東湖岸コースはオンネトー野営場からオンネトー入り口まで約1.9kmで約40分。オンネトーを一周すると約80分かかる計算です。湯の滝コースは長さ約1.4kmで30分ほどかかり、雌阿寒温泉コースは詳細がわかりませんでした。登山道については雌阿寒温泉コースとオンネトーコースがあり、雌阿寒温泉コースが雌阿寒温泉から雌阿寒岳まで約3.3kmで2時間かかり、オンネトーコースはオンネトー野営場から雌阿寒岳まで約4.2kmで2.5時間かかります。また、9月下旬にはオンネトー物語と呼ばれる自然体験イベントも開催されます。
▼雌阿寒岳登山の様子

遊歩道を歩く場合は、水分も500ml~1lくらい持っていった方がよいでしょう。夏場はブヨやアブが多いので虫よけがあったほうが良いです。そして、熊も出没する可能性があるので、熊鈴などの対策をした方が良いでしょう。かなり汗をかくので、着替えや軍手もあるといいですね。高低差がキツいので、動きやすい靴を履いた方がいいですよ。冬は道路が閉鎖されますが、雌阿寒温泉からスノーシューを履いて訪問が可能。雪に覆われたオンネトーも良さそうですね。




オンネトーの雰囲気を動画で確認できます。
▼オンネトーの様子
阿寒湖
阿寒湖は釧路市の北部に位置するカルデラ湖。アイヌ語で不動を意味します。阿寒摩周国立公園内に位置し、湖の周囲長は25.9km。最大水深は45mです。マリモが生育する湖として知られています。1万年前に雄阿寒岳の噴火により、古阿寒湖が堰き止められ、阿寒湖・パンケトー・ペンケトーと3つの湖が生まれました。湖畔にはエゾマツ・トドマツ・イタヤカエデ・ミズナラなどの木々が自生し、原始の森に覆われています。ヒグマやエゾシカなど24種類の動物、クマゲラなど65種類の野鳥なども生息し、2005年にラムサール条約の登録湿地に指定されました。阿寒湖の周圍には、紅葉の名所として知られる滝口や眺望が綺麗な阿寒湖畔展望台(阿寒湖畔スキー場)がある他、オンネトー・雄阿寒岳・雌阿寒岳があり、双湖台や双岳台などのビューポイントがあります。記事はこちら

阿寒摩周国立公園
阿寒摩周国立公園は北海道の東部に位置し、日本で1番目・6番目・7番目に大きいカルデラ湖である屈斜路湖・摩周湖・阿寒湖を擁する国立公園。大雪山国立公園とともに北海道で最も歴史ある国立公園で、釧路湿原国立公園の北方面にあります。公園内には雄阿寒岳・雌阿寒岳・阿寒富士・藻琴山・硫黄山・摩周岳・西別岳など個性的な活火山も多く、阿寒湖温泉・雌阿寒温泉・川湯温泉など温泉地も点在する北海道を代表する観光地です。阿寒摩周国立公園は阿寒湖エリア・オンネトーエリア・摩周湖エリア・屈斜路湖エリアの4つのエリアに分けられ、面積は91,413ha。火山の噴火後に出来た森と火山の窪地に出来た湖がつくり出す景観が見どころです。「火山」「森」「湖」が織りなした北海道の原風景があると言われています。900草原や多和平展望台など北海道の素晴らしい景色が楽しめる場所も比較的近いです。記事はこちら

オンネトーの観光地リスト
雌阿寒岳・阿寒富士・オンネトー展望デッキ・オンネトー湯の滝・オンネトー野営場・オンネトー展望台・雌阿寒温泉・鏡沼・青沼・赤沼などあります。私が訪れたのは以下です。また、オンネトー展望デッキとオンネトー野営場の中間くらいに2台くらい停めれそうな駐車場があり、そこから湖岸に下りた場所の景色が綺麗です。地元の方曰く、景色を楽しむには一番いい場所なんだとか。紅葉の時期はホントよかったです。

オンネトー展望デッキ
オンネトー展望デッキは、阿寒湖の南西方面にあるオンネトーの西岸にある展望地。阿寒摩周国立公園内にあります。オンネトーの周辺で最も多くの人が訪れる観光スポットです。木製の展望デッキが湖岸上に設置され、目の前に広がる五色の湖・雌阿寒岳・阿寒富士を眺めることできます。入場無料。駐車場も無料。駐車場近くにはトイレがあります。トイレの横にはオンネトー展望台に続く山道がありますよ。駐車場や北海道道664号はかなり狭いので、運転に要注意です。記事はこちら

オンネトー湯の滝
オンネトー湯の滝は、阿寒湖の南西方面にあるオンネトーの南東部に位置する温泉の滝。阿寒摩周国立公園内にあります。貴重な天然のマンガンが発見されたことにより、2000年に特別天然記念物に指定されました。乾電池などに使われることで知られるマンガンは通常海底で生成されるので、地上で見ることができる大変貴重な場所。そして、地上最大のマンガン生成場所と言われています。水が温かいので、北の大地で越冬するグッピーとティラピアが繁殖して問題になりました。現在は駆除が行われています。駐車場から歩いて約20分。入場無料。駐車場も無料です。駐車場にはトイレがあります。記事はこちら

オンネトー展望台
オンネトー展望台は、阿寒湖の南西方面にあるオンネトーの西部にある展望地。阿寒摩周国立公園内にあります。オンネトー展望デッキのトイレの近くにある北登山口から山道を登ると火山の監視小屋と休憩所に到着。標高約690mの山の斜面が展望地です。入場無料。駐車場も無料。記事はこちら
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オンネトー野営場
オンネトー野営場はオンネトーの南側に位置します。オンネトーを中心として、1262haが自然休養林に指定され、アカエゾマツやトドマツに囲まれたキャンプ場も設置されました。森の中のキャンプ場という佇まいです。トイレや炊事施設は設置してあります。近くに買い物が出来る場所はないので、事前に買い揃えておきましょう。キャンプ代有料。駐車場は無料です。





オンネトー野営場の雰囲気を動画で確認できます。
▼オンネトー野営場の様子
利用料 | 大人:350円。小人:200円。 |
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駐車場 | 無料駐車場30台有 |
営業時間 | 24時間 |
休日 | 11月~5月 |
電話番号 | 0156-29-7711 |
ホームページ | 無 |
マップコード | 783 761 358*76 |
オンネトーの紅葉
オンネトーは紅葉の名所としても知られています。雌阿寒岳と阿寒富士の紅葉とオンネトーの組み合わせも素晴らしいですが、湖面に映る紅葉もなかなかの素晴らしさです。オンネトーの定番である展望デッキとオンネトー野営場からの眺めも美しいですが、居合わせた現地の方によると、展望デッキとオンネトー野営場の中間附近にある駐車場から湖岸に下った場所がベストスポットなんだとか。確かに、雌阿寒岳と阿寒富士の雄大な景色がスゴいです。 見頃は9月下旬~10月中旬。












雌阿寒温泉
雌阿寒温泉は釧路市の北西方面に位置する足寄町の温泉地。阿寒摩周国立公園内の標高約720mの山奥にある秘湯として知られ、オンネトーの入口に野中温泉本館・野中温泉別館・景福・公共駐車場とトイレだけが建ちます。雌阿寒岳や阿寒富士への登山口があるので、沢山の登山客で賑わう他、色彩豊かなオンネトーと珍しい泉質の温泉が人気の観光地です。足寄の中心地からは約50km、阿寒湖温泉街とは約20km離れていて、残念ながら、コンビニはありません。でも、少し離れたオンネトー茶屋では食事が可能です。記事はこちら

宿泊施設
オンネトー周辺の宿泊施設は以下を参考にしてください。どのような宿泊施設なのか、口コミや写真などで詳しい情報を知ることができます。
山の宿 野中温泉(Yama-no-Yado Nonaka Onsen) | Booking |
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オンネトー野営場(Onneto Camping Ground) | Booking |
じゃらん |
楽天 |
阿寒摩周国立公園のページはこちら
阿寒摩周国立公園
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